■ここでは秋月電子から発売の AN7194K BTL AMP (10/40W)の使い方について説明します。 データシートはここ
★このICは高性能ながらDATA SHEETの記述が分かりにくく買ってはみたものの、回路製作を諦めたり、誤った使い方をして動かなかったり壊したりした方も多いでしょう。
★私も5個買って、2個は駄目にしました。
★PDFファイルでは、もともとAN7077ZなるICと組み合わせて使うように説明してあり、多くの方はAN7194K単独での使い方が分からないと思います。
★秋月電子が単体で売っているということはAN7077Zとは無関係に単体で動作すると考え、なんとか頑張って使い方を調べましたのでここに記します。
★もうひとつ問題があって、このICの端子ピッチが2.54mm/1.412=1.8mmであることです。従って通常の2.54mmピッチの基板には45°に取り付けることになります。
★性能を簡単に言いますとこのICは
@12V車/24V車(トラック等)の2チャンネルBTL アンプです。
A12V車では各チャンネル約10W 24V車では約40Wの出力が得られます。 但し24V車では バッテリーの電圧がこのICの定格電圧を僅かに超えますので何らかの対策が必要です。
つまりエンジンが回転中バッテリーの端子電圧は12V車が13.8Vになるのと同様27.6V程になるので絶対定格25Vを超えてしまいます。
B2チャンネルですから 私は2個使って4チャンネルにし■Front Right ■Rear Right ■Front Left ■Rear Left の4個のSPを駆動することにしました。
Cそれぞれのチャンネルが10W(12V車の場合)ですから2チャンネルで20Wになります。
D24V車では合計40*2=80Wになりますが放熱板がばかでかくなりとても怖くて使う気になりいません。当然FANも必要でしょう。
★また上に書いた定格電圧をクリヤする手立てがかなり難しくなります。
★私が訳した意味と実験、試行錯誤の結果を記します。
Pin No. | 機能(推定) | 接続 | |
1 | Power supply | 電源です | バッテリー+に接続 |
2 | Ch.1 output (?) | 文字通り | CH1出力- |
3 | Grounding (output ch.1) | CH1のアース | バッテリー-に接続 |
4 | Ch.1 output (+) | 文字通り | CH1出力+ |
5 | Stand-by | AN7077Zとの接続? | +5Vを与える |
6 | Ch.1 input | 文字通り | 入力1に接続 |
7 | Muting | AN7077Zとの接続? | つながない |
8 | Middle point (1/2 VCC) | 電源電圧の1/2が出ている | つながない |
9 | OR output | モノラル出力か? | つながない |
10 | GND | 全体のアース | バッテリー-に接続 |
11 | Ch.2 input | 文字通り | 入力2に接続 |
12 | N.C. | No Connection | バッテリー-に接続 |
13 | Ch.2 output (+) | 文字通り | CH2出力+ |
14 | Grounding (output ch.2) | CH2のアース | バッテリー-に接続 |
15 | Ch.2 output (?) | 文字通り | CH2出力- |
16 | N.C. (for the AN7194K only) | No Connection | バッテリー-に接続 |
実際の回路図を記します。
上から1 |
上から2 |
上から3 |
下から |